第4回若手ゼミは、数多くの少年事件を手がけ、少年に寄り添う付添人活動を行われている神田安積弁護士を講師にお招きし、少年事件を参照しながら情状弁護について実践的にご指導いただきました。
ゼミにおいてはまず神田弁護士のご自身の体験・活動を通して、少年事件における少年との向き合い方や環境調整の姿勢・手法を学びました。神田弁護士が少年が少年院に行った後も訪問されるという話しには、参加者の多くが改めて1人の人間と向き合って活動する意味について考えさせられたものと思います。
その後少年に限らず成人の刑事事件にまで枠を広げて参加者を交えたディスカッションがなされました。前科がたくさんあって何の良い情状も見つけられない、薬物事案でどうやって情状弁護したらいいのかわからない・・・。そんなよくある事件において、少年事件のように社会的資源を有効に使ったり、被告人に被害者と向き合ってもらうことで、更生への道筋を弁護人が被告人とともに作り上げる情状弁護のアイデア・可能性について積極的な意見交換がなされました。
(事務局担当:谷口太規)