平成28年5月の刑事訴訟法改正により導入された協議・合意制度(いわゆる司法取引)が、いよいよ本年6月より施行されます。検察官と渡り合い、依頼者の利益に適うようにこの制度を利用するためには、この新しい制度に対する正確な知識を持ち、その問題点を理解することが必要不可欠です。そこで、今回の例会は司法取引をテーマに据え、以下の2部構成で同制度に対する理解を深める機会としたいと思います。
第1部では、刑事弁護の第一線で活躍し、アメリカやドイツにおける司法取引の実情の調査にも参加されている鈴木一郎弁護士より、司法取引と弁護活動についてご講義いただきます。
第2部では、法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」の幹事等を務めてこられた小坂井久弁護士、10年以上検事をご経験の後弁護士として企業の危機管理等の分野において活躍し、司法取引に関しても多数論文を執筆されている平尾覚弁護士、弁護士会において司法取引に関する研修等の講師を担当されている菅野亮弁護士のお三方をパネリストとしてパネルディスカッションを行い、司法取引の実務的対応を考えます。皆様からの疑問・質問に登壇者がお答えする時間も予定しておりますので、是非皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
なお、例会終了後に懇親会を予定しておりますので、こちらも是非ご参加ください!